芳芽苑 −芳芽苑のロゴマークについて デザイナーより−
『ナンジャモンジャ』という、変わった名前のついた木があります。
樹形はいかにも木らしい木。とてもオーソドックスな形をしています。
しかし5月頃になると、真っ白いプロペラみたいな形の花をたくさん付け、まるで雪を被ったかのよう。
木が好きな杁本は、とりわけこの木が大好きです。
杁本からはたくさんの木の話を聞きますが、『ナンジャモンジャ』について知ったとき、まるで杁本の造る庭のようだと感じました。
一見とても“普通”。しかし杁本らしい仕事。こだわりの強い杁本は、いつも“普通”の庭を造ることにこだわっています。
杁本の美意識は『ナンジャモンジャ』の中に凝縮されている。
そうしてこの木を芳芽苑のロゴマークに起用する運びとなりました。
花弁(花びら)の形が細長く、それが4枚プロペラのようにくっついて成る小さな白い花。
5月にその小さな花を雪のようにたくさん被る、オーソドックスな形の木があったら、それは『ナンジャモンジャ』です。
その木を見て、杁本の美意識に共感していただけたなら、大変嬉しく思います。